音楽と街をつなぐロッテの新たな挑戦
ライブハウス「BEAT PARK OSAKA」を起点にライブ・エンタメ事業に本格参入
2026.09.30
「鼓動を分かち合い、想いを紡ぐ場所」。株式会社ロッテホールディングスが野村不動産株式会社との合弁により、新大阪駅前に開業するライブハウス「BEAT PARK OSAKA」のコンセプトです。これまで菓子・アイスやプロ野球事業などを通じて皆さまにさまざまな体験をお届けしてきたロッテが、新たにライブ・エンターテインメント事業へ本格参入。「リアルな体験価値」の創出を通じて大阪の音楽シーンを盛り上げ、新大阪の街をエンタメ・文化の新たな拠点へと発展させてまいります。アーティストが奏でる鼓動が大阪から全国へ、世界へと響きわたり、紡がれた想いがまたこのホールに還ってくる──2028年3月、新大阪から「BEAT PARK OSAKA」の新たな鼓動が始まります。
運営面では、ロッテが持つ菓子・アイス事業による「心を豊かにする体験」やプロ野球球団を通じての「リアルな熱狂」の創出実績、K-POPアーティストとのネットワークおよび韓国で展開するコンサートホールや劇場で培ったノウハウを、「BEAT PARK OSAKA」に活かしていきます。また、「新大阪駅南口エリアまちづくり協議会」で、運営推進パートナーを務める野村不動産が、空間設計や運営ノウハウの知見を提供します。合弁で設立した株式会社BEAT PARK OSAKAの社長には、エイベックス出身でロッテホールディングス エンターテインメント事業統括の宅間弘治が就任し、音楽業界での現場経験を活かし、アーティスト・ファン双方の満足度を高めるライブハウスづくりをけん引します。
9月3日に大阪市で開催した記者発表会では宅間、ロッテホールディングスの代表取締役社長CEO玉塚元一、野村不動産の代表取締役社長松尾大作氏に加え、ライブ・エンターテインメントを幅広く興行する株式会社キョードー大阪代表取締役の佐藤浩史氏、多くのアーティストをプロデュースするアソビシステム株式会社代表取締役の中川悠介氏、音楽ファンに支持される大阪のラジオ局・FM802でDJを務める大抜卓人氏が登壇、司会を同じくFM802のDJ高樹リサ氏が務めました。事業戦略や今度の展望についての説明に続いて、宅間、佐藤氏、中川氏、大抜氏によるトークセッションを行い、大阪のエンターテインメントシーンにおける「BEAT PARK OSAKA」の可能性について意見を交わしました。
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会の常務理事も務める佐藤氏は、東京からも福岡からも新幹線で日帰りが可能という交通利便性について、集客面だけでなくアーティスト側の宿泊・交通費を削減する効果に言及しました。「東京一極集中の結果、地方公演のコスト高騰が全国ツアー縮小の一因にもなっています」と背景を説明。機材に関しても「ハイスペックな音響とLEDが常設されているので東京から大型トラックで持ち込む必要がなく、スタッフ数を少なくすることができます」と高く評価しました。
宅間は、大阪の既存のライブハウスは小規模もしくは大ホールの両極に集中しており、中規模の施設が不足していることに触れ、ここに1,600人収容の「BEAT PARK OSAKA」が加わることで「アーティストが成長していく流れを、大阪の街の中で途切れさせずに繋いでいくことができる」と説明。「700人規模の会場を満員にできるようになったアーティストが、次のステップとしてもう一回り大きな会場に挑戦できる環境が大阪にあることは、音楽シーンにおいて大きな意味を持ちます」と位置づけました。さらに、関西の専門学校と連携して学生の発表の場としてホールを提供したり、音響や照明などの実習機会を設けたりすることで、全国的に不足するエンタメ業界の技術人材を育成する役割も担っていく考えを示しました。
また中川氏も、アソビシステムとしても大阪に支社とスタジオを設け、関西での人材育成に力を入れていることを紹介しました。「新大阪という抜群のアクセスを活かせば、アジアをはじめとした海外と繋がり、日本からグローバルにワールドツアーを展開するチャンスを創出する場所になり得ます」と、「BEAT PARK OSAKA」が世界への架け橋として機能することに期待を寄せました。
一方、昨年アメリカのライブハウスを視察した大抜氏は「仲間と飲みながら開演を待つなど『音楽がある場所に滞在する時間をトータルで楽しむ』という感覚が、海外のライブカルチャーでは定着しています」と現地での体験を披露しました。それを踏まえ、開演前の高揚、閉演後の余韻をホワイエ空間で分かち合いながら、心地よく過ごすという「BEAT PARK OSAKA」の提案について、「これからの日本のライブハウスにも求められるアプローチだと思います」と述べました。
「BEAT PARK OSAKA」はマルチユース型施設としての顔も併せ持っています。軸となる音楽ライブをはじめとしたダンスイベント、お笑い、演劇公演はもちろんのこと、入社式や研修といった企業利用、自治体や教育機関などが主催する催しでの活用も想定。また本事業において株式会社BEAT PARK OSAKAは、韓国ロッテグループの広告代理店「テホン企画」とMOU(基本合意書)を締結し、K-POPを中心としたグローバルコンテンツの誘致も図ります。ネーミングライツパートナー・スポンサーも募集して運営基盤の強化を図り、将来的には年間稼働率約80%、年間動員数約30万人以上を見込んでいます。「BEAT PARK OSAKA」が新たな人の流れを生み出すことで、新大阪エリアを「通過する街」から「滞在する街」へと転換する起爆剤となることに対しても、トークセッションの場で各氏から期待感が示されました。